
YouTubeは世界最大級の動画プラットフォームであり、月間アクティブユーザー数は20億人以上とも言われています。
多くのユーザーが利用するYouTubeに広告を出稿することで、幅広い層にリーチできる可能性があります。
本記事では、YouTube広告の特徴や種類、課金形態、効果的な活用ポイントまで詳しく解説します。
YouTube広告の運用に役立つ情報として、ぜひ参考にしてください。
YouTube広告の種類と特徴
YouTube広告にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴や適した用途があります。
ここでは代表的な広告フォーマットを紹介し、メリット・デメリットを解説します。
1.インストリーム広告
YouTube広告の中でも代表的な形式で、ユーザーがスキップするか最後まで視聴するかを選べるのが特徴です。
広告主にとっては、興味を持ったユーザーにのみコストが発生するため、費用対効果の高い配信が可能です。

▼特徴
- 動画の再生前・途中・後に表示され、5秒後にスキップ可能
▼メリット
- 興味を持ったユーザーが30秒以上視聴した場合(または広告リンクをクリックした場合)のみ課金されるため、無駄な広告費を抑えられる(CPV課金の場合)
- 冒頭5秒でユーザーの興味を引くことができれば、視聴継続による高い広告効果が期待できる
▼デメリット
- 冒頭5秒でインパクトを与えないとスキップされやすい
- クリエイティブの質が低いと、ブランドイメージが損なわれる可能性がある
2.ノンスキッパブル広告
スキップできない6~15秒の短尺動画広告で、視聴者に最後まで見てもらうことが前提です。
短時間で確実にメッセージを届けたい場合に有効です。

▼特徴
- 6~15秒のスキップ不可の動画広告
▼メリット
- 確実に視聴されるため、ブランドメッセージをしっかり伝えられる
- リーチ拡大に効果的
▼デメリット
- 視聴者にとってストレスになる可能性がある
- クリエイティブによってブランドの好感度に差が出やすい
3.バンパー広告
6秒以内の短尺動画広告で、スキップ不可のインストリーム広告です。
ブランド認知向上を目的に、印象的なメッセージを短時間で伝えたいときに最適です。

▼特徴
- 6秒以内のスキップ不可の動画広告
▼メリット
- 短時間でブランドメッセージを伝えられる
- モバイルユーザーとの相性がいい
▼デメリット
- 伝えたい内容を6秒に短縮する必要がある
- 詳細な情報伝達には不向き
4.インフィード動画広告(旧:ディスカバリー広告)
検索結果や関連動画の一覧に表示される広告で、ユーザーが自らクリックして視聴する広告です。
興味・関心の高いユーザーへのアプローチに適しています。

▼特徴
- YouTubeの検索結果・関連動画・トップページに表示される広告
▼メリット
- ユーザーが自発的に視聴するため、関心度の高い視聴者にリーチできる
- ブランド認知だけでなく、エンゲージメント向上にも効果的
▼デメリット
- 基本的には動画をクリックしないと再生されないため、サムネイルやタイトルの工夫が必要
- ニッチなブランドなどはクリック率が低くなる可能性がある
5.YouTubeショート広告
YouTubeショート動画の視聴中に自然に挿入される縦型の短尺動画広告です。
特にスマートフォン視聴が多い若年層へのアプローチに効果的です。

▼特徴
- ショート動画内に表示される縦型短尺動画広告
▼メリット
- スマートフォン視聴に最適化されており、全画面表示で没入感のある広告配信が可能
- トレンド感のある表現と相性が良く、ブランド認知に有効
▼デメリット
- 尺が短いため、詳細な情報を伝えることが難しい
- クリエイティブのインパクトが求められる
6.マルチフォーマット動画広告
Googleの機械学習が、配信目的に合わせて最適な広告形式を自動で選択・配信するフォーマットです。
複数の広告素材を用意することで、視聴者に合わせた最適な広告配信が可能になります。

▼特徴
- 1つのキャンペーンで複数の広告フォーマット(主にインストリーム広告・バンパー広告・インフィード広告など)を自動で組み合わせて配信できる
▼メリット
- 複数の広告フォーマットを一つのキャンペーンでまとめて運用できるため、運用の手間を軽減できる
- ユーザーに対して最適な広告形式で訴求可能
- 広告パフォーマンス改善が期待できる
▼デメリット
- クリエイティブの品質や種類に依存
- フォーマットや予算を細かく指定したい場合には不向き
YouTube広告の課金形態
YouTube広告では、目的に応じて複数の課金方式が用意されています。
それぞれの仕組みを理解し、目的に適したものを選ぶことが重要です。
CPV(Cost Per View)
視聴1回ごとの課金方式です。
動画広告を一定時間視聴または完全視聴した場合に課金されます。
適用される広告:インストリーム広告、YouTubeショート広告
CPC(Cost Per Click)
クリックされた際に課金される方式です。
ユーザーの関心を惹きつけるタイトルやサムネイルが重要になります。
適用される広告:インフィード動画広告、YouTubeショート広告
CPM(Cost Per Mille)
1,000回表示ごとに課金される方式です。
ブランドの認知拡大を目的とする場合に適しています。
適用される広告:ノンスキッパブル広告、バンパー広告、マストヘッド広告、YouTubeショート広告
YouTube広告活用のポイント
YouTube広告を成果につなげるには、以下のポイントを意識することが重要です。
1.ターゲティングの最適化
YouTube広告では、年齢・性別・関心・視聴履歴などにもとづいた細かなターゲティングが可能です。
適切なオーディエンスに配信することで、無駄な広告費を抑えて高い費用対効果が期待できます。
2.最初の5秒で惹きつける
スキップ可能な広告では、最初の5秒が勝負です。
視聴者の興味を引く工夫を取り入れることで、離脱を防げます。
▼効果的なテクニック
- 意外性のある映像・セリフを入れる(「えっ?」と思わせる内容)
- 視聴者に問いかける(例:「あなたは○○に困っていませんか?」)
- ブランド名・商品名を冒頭に出す(スキップされても認知される)
- ストーリー性を持たせる(続きを見たくなる構成)
3.目的に応じたフォーマット選び
広告の目的に応じて適切なフォーマットを選ぶことが、成果を高めるカギになります。
▼広告フォーマットの選び方の例
- ブランド認知向上 → バンパー広告、ノンスキッパブル広告
- エンゲージメント促進 → インストリーム広告、インフィード動画広告
- コンバージョン重視 → スキップ可能なインストリーム広告(CTA付き)、またはDemand Genキャンペーン内の動画フォーマット
まとめ
YouTube広告は、高精度なターゲティングと動画による強い訴求力を兼ね備えたマーケティング手法です。
広告の種類や課金形態を理解し、自社の目的に合った運用を行うことで高い成果が期待できます
本記事で紹介した種類や活用ポイントを参考にしながら、効果的なYouTube広告施策を取り入れてみてください。
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