コンタクトフォームへ

Menu

グラフトンノートロゴマーク グラフトンノートロゴ下ライン

ノート

NOTE

[メンバーインタビュー]第二新卒・未経験だった私が一人前になるまで

社員インタビュー:山﨑 美晴(入社3年目)

—–自己紹介をお願いします。

山﨑美晴と申します。入社したのは2020年の7月、もうすぐ3年が経ちます(このインタビューは2023年3月に実施されました)。グラフトンノートでは広告運用コンサルタントとしてクライアントワークに従事しています。酒類メーカー、飲料メーカー、グローバルで展開しているラグジュアリーアパレルブランドなどを担当しています。

—–大手企業が多いですね。

はい、私は第二新卒・未経験でグラフトンノートに入社しましたが、入社後間もなくして企業規模・運用金額の大きい案件にアサインされました。

—–本日は未経験から一人前になるまでの成長の足跡を伺えればと思います。

成長できそうな環境に惹かれて入社を決意

—–グラフトンノートの入社経緯を教えてください。

私は大学卒業後、リクルート系の求人広告代理店に営業職として入社しました。営業として売上を達成する意識を持って業務を遂行することにやり甲斐を感じていましたが、求人広告は数値で効果を補足することが難しく、お客様への提案や振り返りが限定的になってしまうことに課題意識を持っていました。やや勢いに頼った営業となることも多く、成長の方向性に疑問を持つようになりました。いつしかもっとデータを中心に根拠をもってPDCAを回していける仕事をしたいと考えるようになり、デジタル広告運用職を志しました。

その中でもグラフトンノートを選んだ理由は、人数が少なく企業規模が小さいにもかかわらず大手企業との取引が多い点です。少数精鋭のプロフェッショナルとして評価を勝ち得ている証だと感じました。実際面接をしたメンバーもみな一様に「頼りになりそう」な雰囲気があり、「自分もこうなりたい」と思い入社を決意しました。

プロフェッショナリズムとチームの温もりと

—–入社前と入社後の印象の違いはありますか?

入社前に感じていた少数精鋭のプロフェッショナルという印象は入社後も変わりませんでした。ただ、面食らったというか、意外だったのが、グラフトンノートは「チームであること」をとても強く意識していることでした。一般的にプロフェッショナルというと、各々が個々の判断でどんどん物事を進めていくような印象があると思います。

グラフトンノートでは悩みを共有し、助け合い、共有知を作っていくということに重きを置いています。行動指針には「Connected」という言葉が使われていて、 “チーム” を意識しようというカルチャーがあります。

入社後印象に残っているエピソードがあります。メンバーの1人が担当クライアントからレポーティング頻度の引き上げを要求されていたのですが、本人は要求の妥当性に疑問を持ちながらも受ける方向で話を進めようとしていました。

それを見たマネジメントが「そもそも君はやりたいのか」「一方で仕事としてお受けするべきか」の2軸で考えた場合どうだと問うていました。結果として受け入れないという結論に至りお断りしたのですが、個人的な感情とビジネス観点の両面からあるべき姿にアプローチしていたことが印象的でした。

またそのやり取りの背景とスタンスは社内で共有され、「我々はどうあるべきか」の理解にもなりました。カルチャー醸成といっても差し支えない出来事だったと思います。

私は営業出身なので、どうしても顧客の要望に寄り添いがちなのですが、この一件はグラフトンノートの一員としてどう振舞うべきなのか考えさせられました。まさしく「Connected」なエピソードです。

未経験の業界に転職するということ

—–入社後に苦労したことはありますか?

何もかもが大変でした(笑)。用語はわからない、技術的なこともわからない、当然クライアントが言っていることもわからない。わからないことだらけでした。特にそれまで十分に使ったことがなかったExcelやGoogleスプレッドシートで関数を使って集計するという業務にとても苦戦しました。

覚悟はしていたつもりですが、未経験でこの業界に飛び込んだ洗礼を全身に浴びたと思います(笑)

—–広告業界は未経験者を採用していないケースが多く、未経験者にはなかなかツラい業界だと思います。そんな中、どのように困難を乗り越えていったのですか?

他の人が書いた広告運用のレビューを見る、メールを見る、他の人の定例会議に出て言い回しを学ぶなど、とにかく先輩の考えに触れる機会を増やしました。自分の考えだけでは辿り着かないことも多く、例え本質的でなくても考え方や言い回しを真似ることで体に覚えさせました。また、わからないことは徹底的に教えてもらえるので、成長の後押しになったと思います。最初の1年は覚えることが多く大変でしたが、徐々に取り回せるようになってきました。

—–グラフトンノートは広告運用においてはオペレーションから運用・レポーティング・顧客折衝など、全プラットフォーム・全行程を1人で担当するケースが多いですが、そのあたりはどうでしたか?

これは本当に大変でした。先ほどもお伝えしましたが、わからないことだらけで何がわからないのかもわからない中で仕事を進めていかなければならず、暗中模索でした。ただ、時間が経って慣れてくると、プラットフォームもそれぞれの特徴はありつつも共通する部分もあるのだと気付くようになりました。そこからは理解度が一気に高まり、クライアントの質問にも動じなくなってきました。仕事も楽しめるようになりました。

確かな手応え、見据える未来

—–第二新卒・未経験から始まったキャリアももうすぐ3年経ちますね。手応えは感じていますか?

できるようになったことが増えて確かに成長を感じるものの、まだまだだなと感じることも多いです。ただ、1つあるとするなら、クライアントの担当者が転職されて、次の職場に移られてから「またお願いできますか」とお声がけいただいたことです。他人から評価されるというのは一人前になった気がして嬉しかったです。

—–素晴らしいですね。これから新しいことに挑戦する新人に目指して欲しい姿です。この先の目標はありますか?

短期的にはクライアントが目指すマーケティングの目標を実現する力をもっとつけていきたいと思います。私たちはお客様から預かる広告費が利益の源泉になることが多く、目標達成力、シビアな数字意識は常に持ち続けていたいと思います。

長期的にはスキルのスコープを広げたいと思っています。広告運用の世界は日々進化していますが、昨今急速に自動化・機械学習活用の流れが加速しています。広告運用自体の深堀も必要だと感じている一方で、広告はやはり「何を伝えるか」といったクリエティブの部分が重要だと感じています。クリエイティブに関わる領域は自身のスキルを広げる意味でも積極的に伸ばしていきたいと思っています。

—–個人の成長は会社の成長に欠かせません。山﨑さんの今後に期待ですね。一方で、組織を成長させるために山﨑さんが工夫していることはありますか?

私は未経験でこの業界に来たので、その経験を活かして未経験の人でもスムーズに業務を覚えられるような研修を構築しております。知識やスキルはどうしても個々人で偏りが出てくるので、教育体制を含めて標準化は必要だと社内でも共通認識を持っています。このあたりはどの広告代理店も頭を悩ませるポイントだと思いますが、弊社も弊社なりに、より良い環境構築を目指しています。

グラフトンノートらしさとは何か

—–未経験だった山﨑さんだからこそできる考え方ですね。素晴らしいです。ところで、最近は代表二人と一緒に働き方や福利厚生などの制度刷新プロジェクトを担当されているそうですね。

はい。グラフトンノートでは一般的な制度をはじめとし、いくつかのユニークな制度があるのですが、形骸化していたり作ったのにもかかわらずあまり利用されていない制度があります。一方で組織のステージが変わるなかで制度の見直しが必要だと認識しています。

—–どんな議論が展開されるんですか?

代表2人はいつも「制度を作ることが目的じゃなくて、何を目的に制度があるのか、その心や背景にアプローチすることが大事だ」と言っています。

—–その光景、目に浮かびます(笑)。どんな顔して言ってるかまでわかります(笑)

例えば弊社はスーパーフレックスですけど、考え方が独特ですよね。スーパーフレックスといっても、いつ来ていつ帰ってもいいというわけじゃない。10:00〜19:00の勤務が目安で中抜けや早上がり、予定がある時は個別に調整可能といった考え方で運用しています。

創業当初は勤怠に関する規程はなかったそうなんですが、現在の形になるまで変遷があります。元々クライアントが働く時間に合わせて我々も稼働して、適宜調整というのが暗黙的にあったそうです。が、就業規則を揃えるなどしていく中で勤怠を整備する必要が出てきて、自分たちの考え方に合う法的な方法が「スーパーフレックス + ガイドライン」だったそうです。

—–その観点だとスーパーじゃないフレックスでも良さそうですけど。(※スーパーフレックス=コアタイムなし、フレックス=コアタイムあり)

フレックスタイム制だとコアタイムが必要で、そうするとコアタイムに縛られる形になってしまうので、それを回避するのが理由だったようです。よく固定時間に対する遅刻の概念がグラフトンノートの考え方と合わないと言ってるじゃないですか。

—–「2分の差は遅刻に該当するか」ってやつですよね。

はい。もし固定勤務制だった場合、始業時間が10:00だとしたら、9:59が正常で、10:01が遅刻になります。その差はたった2分なのに、10:01は固定勤務という「制度に照らし合わせると」遅刻に該当します。そこに果たして意味があるのだろうかと問うた時、グラフトンノートにとって意味はない、というのが考え方の根底にあります。この考え方に則すると、フレックスのコアタイムも1分の差が是非をわけることとなり、制度によって行動が制限されたり、(我々にとって)意味のない2分の差が「違反」という罰が生み出されるのです。これは本当に意味がないと思います。

—–こういうことにこだわって考えるのはグラフトンノートらしさだと思います。

思えばノー残業デーも同じようなもので、残業するかどうかって個人のタスク状況によって違うはずなのに、この制度があるせいで行動が一律で制限されるという不都合さを感じます。まぁスーパーフレックスにおいて残業という概念はないのですが。

制度って、当たり前に存在していて、当たり前に享受するので、特段疑問も持たず接していると思います。そういうものや状態に着目し、独自の意志を通してより自分たちらしさに即した環境を作っていこうとするのがグラフトンノートらしさだと思います。

—–どんな制度がどんな心で作られていくのか、楽しみです!

我々らしい制度となるよう、一生懸命考えます。また経過をみなさんに共有しますので、その際はフィードバックお願いします。

—–山﨑さん、本日はありがとうございました。