コンタクトフォームへ

Menu

グラフトンノートロゴマーク グラフトンノートロゴ下ライン

広告ノウハウ・ナレッジ

広告ノウハウ・ナレッジ

【上級者向け】AMCを活用して、スポンサープロダクト広告でも新規顧客(new to brand)の指標が見たい!【Amazon広告】

Amazon広告は次々とアップデートされ、その進化はとどまることを知りません。
中でもAmazon Marketing Cloud(AMC)は、包括的なソリューションとして日に日に注目度が高まっています。

しかし、AMCの詳細についてはまだ多くの謎に包まれているのが現状です。

本記事では実際の活用方法として、管理画面をもとに「スポンサープロダクト広告でブランド新規顧客(new to brand)の効果計測」を行いました。
マーケティング戦略にどのようにAMCを活用するのか、この記事がご参考になれば幸いです。

▼AMC関連記事はこちら

新規顧客(new to brand)の指標について

効果計測に使用する指標は様々ですが、今回は「ブランド新規顧客」の指標を扱っていきます。

「ブランド新規顧客」ではAmazon内で自社ブランドの商品を初めて購入した購入者の注文、売上、商品点数などが測定可能です。
そのためユーザー獲得とブランドロイヤルティを促進するなど、「ブランド新規顧客」はマーケティングにとても便利な指標です。

ですが、残念ながら作成する為に必要な「ブランド新規顧客データ」は、スポンサープロダクト広告では利用できません。

▼ブランド新規顧客指標について
https://advertising.amazon.co.jp/help/G5EWB37XK4RS4J4T

そこで今回はAMCを活用し、スポンサープロダクト広告で「ブランド新規顧客」の指標を見るためのクエリを作成していきます。
また、作成したデータを基にブランド新規顧客のユーザー数、注文数、売上、商品点数とその割合を分析していきます。

AMCを実際に触っていく

AMCでは「Query editor」という画面でクエリの実行による分析を行います。

………いきなり難しいですね!
この画面だけを見て、操作方法が分かる方は少ないのではないでしょうか。

そんな方でも大丈夫です。
AMCには、便利なサンプルクエリが用意されています!
様々なユースケースを想定したサンプルクエリが備わっているため、用途によって使い分けることをおすすめします。

▼サンプルクエリ

今回は「ブランド新規顧客」の指標を出すため、「ブランド新規顧客」に関するクエリを選択します。

「Open in sandbox query editor」というリンクをクリックすると、サンプルクエリがQuery editorに添付されるため、早速実行してみます。

クエリの実行結果に広告主/広告種別/キャンペーン別の購入ユーザー数/ブランド新規顧客数/ブランド新規顧客の割合が反映されました。

カスタムクエリによる分析

前述のサンプルクエリを元に、ブランド新規顧客のユーザー数/注文数/売上/商品点数とその割合を算出するクエリを作成し、実行してみました。

DSPやスポンサーディスプレイだけでなく、スポンサープロダクト広告のキャンペーンについても各種ブランド新規顧客指標を算出できました。

高度な分析をやってみる

AMCではスポンサー広告と Amazon DSPの総合的な影響を評価するといった高度な分析が可能です。
サンプルクエリとして、重複分析やパス分析が用意されているので実行してみました。

重複分析

重複分析では、異なるグループの重複毎の成果を比較することによりインサイトを得ることができます。
ここでは複数のAmazon Adsプロダクト(DSP/SB/SD/SP) を組み合わせることの影響を見てみます。

結果として、ユーザーが接触するプロダクトが多いほど購入率が高まっていることがわかりました。

  • 1種類の広告プロダクトに接触したユーザーの購入率は13.48%
  • 2種類の広告プロダクトに接触したユーザーの購入率は25.39%
  • 3種類の広告プロダクトに接触したユーザーの購入率は34.05%
  • 4種類の広告プロダクトに接触したユーザーの購入率は41.71%

パス分析

パス分析では、キャンペーン/デバイス/キャンペーングループなど様々な視点でコンバージョンに至るショッピングジャーニーを分析することができます。

重複分析で4種類の広告プロダクトに接触したユーザーの購入率は41.71%であることがわかりました。
では、この4種の広告プロダクトはどんな順番で接触するパスが良いのでしょうか?

1回しかユーザーが通らなかったパスを除き、購入率トップは下記のようなパスになりました。

▼Top 3
1位 42.86%、[1, SB] > [2, SD] > [3, DSP] > [4, SP]
2位 40.91%、[1, SD] > [2, DSP] > [3, SP] > [4, SB]
3位 40.85%、[1, SP] > [2, SB] > [3, DSP] > [4, SD]

1位を見ると、「最初のスポンサーブランドが切っ掛けとなり、スポンサーディスプレイ・DSPで再来訪を促し、最後にスポンサープロダクトで購入に至った」という流れが想像されます。

まとめ

Amazon Marketing Cloud(AMC)は、データ統合や高度な分析を可能にする魅力的なツールです。
ただし、その効果を最大化するには「何を見るか」という明確な目的が必要です。
目的が曖昧だと膨大なデータを活用しきれず、導入の労力に見合わない結果になる可能性があります。

また、AMCの活用にはSQLや分析スキルが求められますが、IT技術とマーケティングの両方に精通したスキルの取得はなかなかハードルが高いです。

AMC導入なら株式会社グラフトンノート

AMCの導入や活用には専門性が求められます。
株式会社グラフトンノートでは、2021年から3年連続でAmazon社の認定パートナー(Verified partner)に選出されている実績があります。

また、広告運用とテクノロジー分野での経験豊富なプロフェッショナルチームが、AMCの設定からデータ活用・施策改善までを一貫してサポートします。
難易度の高いクエリの作成やマーケティング戦略の最適化もお任せください。

AMCを最大限に活用した広告運用で、貴社のビジネス成長をご支援いたします。
ぜひ、お気軽に株式会社グラフトンノートにご相談ください!

▼Amazon広告の運用事例記事

  • Amazon広告
  • AmazonAds
  • スポンサー広告
  • AmazonMarketingCloud
  • AMC